2016年6月20日月曜日

「モラベックのパラドックス」に関するSFの描写 (160619)

しばらく,気になっている研究テーマに関連する文章を引用していこうと思います.

いまや軍事システムにおいて、人間の兵士は高価な部品だ。給料、訓練、テクノロジーの粋を凝らした武装群。どんな軍隊もそんなに高価な部品を多くは抱えていられない。頭数の不足を補うために試作された、膨大な数の無人兵器が失敗作の墓場に列を成していて、成功した一握りのロボットだけが、実際の戦場で人間を殺害する栄誉を与えられている。
 皮肉なことに、人間の脳の研究が進めば進むほど、人工知能の研究はジリ貧になっていった。生身の脳の精巧さlというよりば冗長度を、コンピュータで再現することは皆がとうの昔にあきらめている。依然として戦場では、人間にしかできないことがあまりに多すぎた。

・引用元
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) 文https://www.amazon.co.jp/%E8%99%90%E6%AE%BA%E5%99%A8%E5%AE%98-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%ABJA-%E4%BC%8A%E8%97%A4-%E8%A8%88%E5%8A%83/dp/4150309841/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1466273846&sr=8-1&keywords=%E8%99%90%E6%AE%BA%E5%99%A8%E5%AE%98

「虐殺器官」と「ハーモニー」は、話がつながっています。...